食べ物の健康効果
昨日の市民公開講座でこういうスライドを解説したのですが、病院スタッフにかなり衝撃が走ったようで(特に紅茶と明治R-1ヨーグルト)、信じて飲み続けてたスタッフ多数いて今日は「あれ本当ですか泣」といろんな方に聞かれてます pic.twitter.com/hAk472O05R
— EARLの医学ツイート (@EARL_Med_Tw) September 4, 2019
常日頃から疑問に感じるのが、これ。
どうして食べ物が病気を治すという話を信じる人がいるんだろう?
食べ物で病気が治るなら学会や国が論文を根拠にして推奨するよ。
逆に、どんなに健康に良いと言われている食べ物でも、食べ過ぎれば病気になる。
たとえば、豆腐を食べ過ぎれば下痢、貧血、腎臓疾患が起こる。
ヨーグルトを食べ過ぎれば肥満になる。
赤身肉を食べ過ぎれば大腸がんリスクが高まる。
それどころか、無害に思える「水」だって飲み過ぎれば希釈性低ナトリウム血症になり、重度になると、錯乱、嘔吐、意識障害、呼吸困難、脳浮腫、肺水腫、心不全など命に関わる。
どんな食べ物でも適量を摂れば薬になるが、適量を超えれば毒になる。
逆に、毒と言われる物質でも、微量であれば無害だ。
つまり「○○は××に効く」という話は嘘。
この手の嘘は業者が商品を売るために言いはじめて、それを信じたバカが広める。
ビックリするのは、時には病院関係者ですらこの手の嘘を信じてしまうこと。
そして彼らが言うことで、さらに信ぴょう性を増して広めてしまう。
嘘を嘘だと判断する能力は、人間には備わらないなのかもしれない。